森博嗣による同名のシリーズ小説を、押井守が映画化。 舞台は平和が実現した世界。人々は合法で安全な「見世物としての戦争ショー」を求め、戦争請負会社と呼ばれる組織がそれを提供していた。実際に戦争を行うのは「キルドレ」と呼ばれる戦闘機のパイロットたちで、彼等は空で命を落とすまで永遠に思春期の姿のまま生き続ける運命を背負っていた。戦争請負会社であるロストック社の所属パイロット、カンナミ・ユーイチはヨーロッパの基地、兎離洲（ウリス）に配属される。彼はここに来る以前の記憶を失っており、覚えているのは戦闘機の操縦方法と自分が「キルドレ」であるという事実だけだった。彼は基地で出会った「キルドレ」のひとりである女性司令官、クサナギ・スイトに惹かれてゆく。