東京学芸大学教育学部美術科在学中に映像芸術研究会を設立し、自主映画の制作を始める。この時の後輩に金子修介がいた。卒業後はラジオの制作会社でディレクターを務めるが、鳥海永行総監督による竜の子プロダクションのアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」を見てアニメ制作に興味をもち、1977年竜の子プロに入社する。当時演出部長だった笹川ひろしの下で演出を学び、最初に演出したテレビ・アニメ「一発寛太君」が認められるが、1979年、鳥海の下でもう一度演出を学ぼうと、彼が設立したスタジオぴえろに移籍。「ニルスの不思議な旅」で鳥海と組んでアニメ演出の手ごたえをつかむ。1983年「うる星やつら」の劇場用長編アニメ第1作「うる星やつら オンリー・ユー」で映画監督デビュー。のちにフリーになってからは、実験色の濃い作品を次々に発表、作家性で語られる数少ないアニメ監督となっていく。1988年からは、漫画、ビデオ、テレビとマルチに活動を展開する。1995年、海外公開を前提に制作した「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」が、＜ジャパニメーション＞の傑作としてヒットした。
