映像作家・詩人のジョナス・メカスが、『千夜一夜物語』（アラビアンナイト）に着想を得て制作した作品。ビデオカメラで日々撮影した映像を事後的につなぎ合わせた「日記映画」であるが、気ままにカメラを手放して撮りっぱなしにしておいたり、周囲の人間に撮影を任せたりと、自らが——手持ちカメラによる短いショットが連鎖していくあの独自のスタイルで——撮ることに固執しない、より奔放で自由な映画制作が行われている。中盤にメカスが語る、1970年に没した映像作家マリー・メンケンに向けての愛と尊敬に溢れた言葉も見所のひとつ。 （※）作品タイトルは第4回恵比寿映像祭における邦題を使用しています。

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