浪華悲歌

Naniwa Elegy ／ Naniwaereji

ジャンル Genre

日本映画/Japanese Film

製作国 Country

日本/Japan

公開年 Release Date

1936

作品分数 Runtime

71 MIN

カラー Color

B&W

オリジナル音声 Language

日本語/Japanese

概要 Additional Information

昭和初期の大阪を舞台に、家族のために身を売ったひとりの女性が家庭や社会から疎外されてゆく様を描いた、溝口健二監督の戦前の代表作。脚色を担当した依田義賢はこの作品で溝口と初めてコンビを組み、以後次々と名作を世に送り出した。大阪の製薬会社で電話交換手として働くアヤ子は、同僚の西村にほのかな恋心を抱いていたが、一方で社長の麻居から愛人になるようしつこく迫られていた。そんな中アヤ子の父親が勤め先の金を横領し、一家は使い込んだ大金の返済を迫られた。アヤ子は家族のためを思い麻居の妾になることを決意する。しかし、二人の関係が麻居の妻の知るところとなり、アヤ子は麻居と別れることになる。そんな時、アヤ子は兄が学費に困っていることを知ると、かつて思いを寄せた同僚の西村と共謀し、麻居の友人である藤野を脅迫して金を巻き上げようとするが失敗、逆に逮捕されてしまう。西村と一緒になりたいという想いを密に抱き続けていたアヤ子であったが、警察で罪をアヤ子になすりつけるような西村の態度を見て愕然とする。絶望の中留置場から自宅へ戻ると、待っていたのは自分勝手な言い分でアヤ子を責める兄妹だった。家を出たアヤ子は、ひとり夜の町へと姿を消した。

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