昭和43年に「ウルトラセブン」が終了した後、円谷プロダクションは「空想特撮シリーズ」から方向を転換し、円谷プロ＝怪獣特撮という世間の常識を覆してカブリ物・巨大ヒーローが登場しない新番組「怪奇大作戦」シリーズを製作した。主人公は警察ではない民間組織である科学捜査研究所（SRI）のメンバーで、警察が解決できない怪事件が発生すると、警察の依頼を受けて科学捜査を行ない解決する、というのが基本構成である。 信州の山深い山間部にある「鬼野村」で落武者の亡霊騒ぎが起こった。この村では400年前に飢饉に襲われた村人が、この地に逃れてきた落武者を襲い所持品を奪いその肉を喰らったという忌まわしい伝説があった。SRIの三沢が現地の調査を開始すると、村はデトロイトモータースによる土地買収問題で揺れていることが判明。村は買収賛成派と反対派の対立が深刻である上に、亡霊を見るのは買収賛成派ばかりであることに疑問を抱いた三沢は、牧や町田警部に応援を依頼する。やはり亡霊騒ぎは反対派の仕組んだ芝居であった。亡霊が必ず霧の中から現れることから牧は精神錯乱ガスを利用していると推理した。そんな中、亡霊に襲われた三沢が他のメンバーの協力を得て亡霊に化けた村人全員を拘束。事件は無事解決したが…。