くず
Junk
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『視姦について』(1962年)と共に、映像作家・飯村隆彦が初めて制作した作品のひとつで、彼はこれを「一種の映画詩」であると述べている。冒頭、様々な企業の名前が並ぶ新聞の株式市況欄を背景にしてタイトルが表示される。そして次に、飯村が東京の晴海海岸で撮影した、無数の廃棄物や動物の死骸が映し出される。カメラは、ゴミと共に、海岸を彷徨くバタヤ部落(当時、廃棄物などを収集して生計を立てていた貧困層の住処)の子供たちや、撮影を行う飯村自身の身体もフレームに収めている。 この作品の背景には、飯村が関心を持っていた当時の現代美術の動向がある。50年代から60年代にかけて、世界的に「ジャンク・アート」(ゴミ芸術、廃物芸術)の流行があった。60年代末には「アルテ・ポーヴェラ」や「もの派」の作家たちも廃材を用いた作品制作を行うようになるが、本作も、そのような文脈の只中で制作されたのである。
作品キーワード:資本主義
Staff
飯村 隆彦/Takahiko Iimura 監督/Director
小杉 武久/Takehisa Kosugi 音楽/Music
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