1秒間24コマ
24 flames Per Second
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映画の標準的な映写スピードは1秒間24コマである。飯村隆彦は本作において、ひとつの法則に基づいて白い画面(スヌケ)と黒い画面(クロミ)を交互に表示させることによって、そうしたフィルムの特性を映画経験として観客に示してみせている。 最初に「1/24」という文字が表示される。そして次の1秒間に、白い画面1コマ・黒い画面24コマが流れる。その次の1秒は、黒1コマ・白1コマ・黒22コマの順に流れる。すなわち1秒ごとに、白1コマの位置が後ろに1コマずつずれていくのである(黒2・白1・黒21、黒3、白1・黒20、黒4・白1・黒19……)。そして、黒23・白1のところまで来ると、今度は「2/24」という文字が表示される。次の1秒間は、白2・黒22、黒1・白2・黒21、黒2・白2・黒20……黒22・白20というように進む。そしてまた「3/24」という文字が表示され……ということを繰り返し、「24/24」まで来たところで、この映画は終わる。 なお、本作のより詳細な構造については、スコット・マクドナルドが「飯村隆彦のフィルム」において精緻な分析を行っている(『飯村隆彦映像作品論集』所収、1978年)。
作品キーワード:フィルム,時間
Staff
飯村 隆彦/Takahiko Iimura 監督/Director
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