看護員・化物たち
Werewolf Orderlies
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ネクロリアリズムの映画監督であるイェヴゲニ・ユフィット監督の短編作品の一つ。列車を降りた船員は線路を越えて森の中に入っていく。それを追う白衣の男たち。森の中で船員は抵抗することなく彼らに殺されてしまう。殺しに関わる男たちのボーイスカウトのような団結、同時に殺しに荷担する彼らの心構えは不条理な仕事を行う看護員の能動主義的な雰囲気と調和している。シュールに、そして批評的にソ連の崇高な労働にイデオロギーを感じさせる珍しい映画である。異様な看護員・化物たちの快活な活動と、現代の日本でも日常的に見られる集産主義・協調主義的な様相との間に見られる類似は、非常に教訓的である。 【ユフィット監督と“ネクロリアリズム”について】ネクロは死を、リアリズムは現実を意味する。ネクロリアリズムすなわち死・現実は「現在ある現実」と現在がすでに消滅した「死」という二つの対立する概念を併せ持っている。これはロシア映画における一つのムーブメントである。死は過去のものとしてだけでなく、人間に絶え間なくついてまわるものであり、また人間のそばにあるものである。ネクロリアリズムの映画は死を芸術的に描写した作品である。
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イェヴゲニ・ユフィット/Yevgeniy Yufit 監督/Director
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