パブリック・ハウジング
Public Housing / Public Housing
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黒人が大半を占める約5000人の貧しい住民が暮らすシカゴのアイダ・B・ウェルズ公営住宅団地。本作は、ここに暮らす住民の実生活や問題点、それを改善するための様々な取り組みを丹念に記録した映画である。監督のワイズマンはここに5週間以上カメラを持ち込んで撮影を行った。 映画は「住民後援会」の事務所から始まる。代表者である女性がシカゴ住宅局と交渉する電話でのやり取りから、空室が200以上あるのに入居希望者が審査なしに入居できない現状や、空室を待っている人がいるのに住宅ビルを壊そうとしているといった公営住宅政策の矛盾が浮き彫りになる。その後、カメラは野外パーティやゴキブリ退治、野球やバスケットボールに興じる若者たちといった日常風景や、団地内の最大の問題である麻薬や失業、10代の母親たちの姿を映し出していく。警察官は麻薬中毒者に対するアドヴァイスや部屋から閉め出された老人の荷造りの手伝い、麻薬の売人から逃れてきた男の相談など、画面に頻繁に登場する。一方、団地内では職業訓練、青少年のための放課後の活動や託児所の運営といったプログラムが行われている。 本作はワイズマン監督の31作目に当たる作品であり、撮影は「軍事演習」以来コンビを組んでいるジョン・デイヴィが担当している。
Staff
フレデリック・ワイズマン/Frederick Wiseman 監督/Director
フレデリック・ワイズマン/Frederick Wiseman 製作/Producer
フレデリック・ワイズマン/Frederick Wiseman 編集/Film Editing
ジョン・デイヴィ/John Davey 撮影/Cinematography