虚構の砦
Fort of the Fabrications
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本作は、「ビデオ」というものをカメラやデッキやモニタといった装置によるシステムとしてではなく「視覚化/情報化しつつある世界を分析し、読み抜く概念」であると捉えた上で、「ビデオアート」を用いて現代の情報社会論・メディア論あるいは都市論を記述する試みである。 全体は、「ビデオ媒体の原則」と題されたプロローグと「視覚化する世界」「メディアの檻」「交換可能な都市」「虚構都市の完遂」「実践の芸術に向けて」という五つの章で構成されている。制作者の瀧健太郎は、いまやこの世界はメディアによって日々供給される情報/イメージで覆い尽くされており、現代の都市空間や生活環境は「ビデオ・メディア化」し、「均質」で「交換可能」な場所=「虚構の砦」となってしまっていると批判する。そして、そうした状況に対抗するために、アートに何が可能かを問うのである。
Staff
瀧 健太郎/Kentaro Taki 監督/Director
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