レニ・リーフェンシュタールによるナチ党（NSDAP）のプロパガンダ映画。「オリンピア」と並ぶリーフェンシュタールの代表作。ニュルンベルクで1933年9月に行われたナチ党大会を描いた3部作、「意志の勝利」「信念の勝利」「自由の日」の一つ。 突撃隊幕僚長エルンスト・レームや左派らナチ党内の反ヒトラー勢力を粛清したヒトラーは、その権勢をデモンストレーションするために1934年9月、ドイツ・バイエルン州のニュルンベルクで大規模な党大会を計画。その記録映画をレニ・リーフェンシュタールに依頼した。撮影隊は170名を超え、30台のカメラで大会の様子を撮影。党大会の空間演出を手がけたアルベルト・シュペーアとの協力のもと、各セレモニーの躍動感とスケールを綿密なカメラワークで捉えている。公開当時は国内外でその映像美を高く評価されたが、戦後はドイツ国民のナチス支持を助長させた呪いの映画として、現在もドイツ国内での上映は禁じられている。 1935年ヴェネツィア映画祭金賞、1937年パリ映画祭金賞を受賞。