本作のタイトル「エクスクイジットコープス exquisite corpse」は、日本語では「優美な屍骸」などと訳されるシュルレアリストのゲームから引用されている。これは複数人で言葉を出し合って詩を作るゲームで、参加者は他の参加者の言葉を見ないで言葉を出すので、ゲームが終わるまでどんな詩ができるかはわからない。グセラはこの作品において、本来はペンと紙で行なわれるエクスクイジットコープスを、ビデオを使用することで電子的に作り上げている。二つのカメラで撮影された映像（グセラの顔のアップとグセラの上半身を映している）を素早く切り替えることで、二つの映像の合成イメージを作り出す。

作品キーワード：ビデオアート