昔から探検家ヘンリー・ハドソンとその部下達の亡霊が彷徨っていると信じられているアメリカのキャットスキル山脈。そしてそのふもとの村にリップ・バン・ウィンクルは住んでいた。リップは人に物語を語ったり歌を歌ったりするのが大好きな優しい男だったが、困ったことに仕事をしない怠け者だった。そのため地主のドンクに家賃も払えない始末である。自分の妻にも馬鹿にされた彼は、高額になるツバメを山に捕りに行くことになった。意気揚揚と出かけていった彼だったが、山の奥で亡霊たちと出会い、酒を飲まされて眠ってしまう。そして目覚めて村に戻ってみると、20年近くの歳月が経っていた。今や村にいる知り合いはドンクだけになっていた。だがリップは山の亡霊たちとの物語を語り、歌を歌い、ドンクを含んだ村人達を生涯終わるまで楽しませたのである。

作品キーワード：クレイ・アニメーション，粘土アニメーション