ネモージュス1を、内外部の撮影に加え、模型や当時の平面図などの豊富なビジュアル資料で解説。着想、着工、完成から現在の状況に至るまで、建築家自身の発言に当時の社会状況や批評を交え、建築作品を多面的に検証する。 1986年に完成したネモージュス1は、フランスのニームの都市開発計画の一環として、低所得者のための公営ローコスト集合住宅として建築家ジャン・ヌーベルによって建設された。手すり、階段、窓枠などに使用された工業製品のパーツは部品化され解体可能である。工業製品のパーツを使用しながらも住宅としての採光、通気など居住性にこだわり、1980年代の公営住宅の代表作となっている。

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