アメリカ実験映画の代表的作家。ダートマス大学在学中に処女作「Interim」(1952年)を撮る。大学中退後、1955年よりニューヨークで活動、マヤ・デレンやマリー・メンケン、ジョゼフ・コーネルらと交流し、<アバンギャルド・ホーム・ムービー>と呼ばれる作品群で独自のスタイルを確立する。この頃、「夜への前ぶれ」「窓のしずくと動く赤ん坊」「THE DEAD」「Dog Star Man」など、世界の実験映像史に残る作品を次々に発表した。その後、コロラド山中へ移り住み、90年代より映画フィルムに直接ペイントする<ハンド・ペインティング>作品を手掛け、生涯に300本以上の作品を残した。2003年カナダ、ヴィクトリアにて死去。