昭和43年に「ウルトラセブン」が終了した後、円谷プロダクションは「空想特撮シリーズ」から方向を転換し、円谷プロ＝怪獣特撮という世間の常識を覆してカブリ物・巨大ヒーローが登場しない新番組「怪奇大作戦」シリーズを製作した。主人公は警察ではない民間組織である科学捜査研究所（SRI）のメンバーで、警察が解決できない怪事件が発生すると、警察の依頼を受けて科学捜査を行ない解決する、というのが基本構成である。 内藤太郎と健二の幼い兄弟は、ある日、玩具屋のサンドイッチマンからおもちゃのサングラスをもらう。そのサングラスをかけた途端、二人は壮大なグランドキャニオンの光景を眼にする。その中にある洞窟を見つけて中に入った二人は闇の中に赤く光る眼を発見する。それは洞窟に潜んでいたジャガーの眼だった！慌てて逃げ出した健二がサングラスを外すと洞窟は消え失せており兄の姿もなかった。兄は誘拐されたのだ。そしてその夜、内藤家に身代金要求の電話が入る。現金受け渡しに失敗した警察とSRIであったが、SRIは突然現れるグランドキャニオンの光景はホログラフィーを利用したトリックであることを見破った。しかし、弟の健二までも誘拐されてしまう…。