俳優モーリス・ガレルを父にもち、幼い頃から映画に親しむ。デビュー当時からゴダールの再来といわれ、ヌーヴェル・ヴァーグの恐るべき子供として出発した。静謐な映像空間の中に、張り詰めた緊張感を漂わせる作風が特徴。1964年から66年にかけて短編映画を発表、1967年に長編処女作「Marie pour Memoire」を監督した。「ギターはもう聞こえない」ではヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞。商業ベースとは離れたところで活動を続ける映画作家である。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコとの親密な関係も有名。